アーツ前橋

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[メールマガジン] vol.43(バックナンバー)

2017年5月22日発行

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開催中の「加藤アキラ[孤高のブリコルール]」展と「Art Meets 04 田幡浩一/三宅砂織」展の会期もいよいよ残り少なくなりました。5月30日までとなっておりますので、この機会にぜひアーツ前橋へお出かけください。
また、6月15日(木)からはコレクションⅠ展が始まりますのでご期待ください。
本メールマガジンでは、アーツ前橋の旬な情報をお届けいたします。
お知り合いやお友達への転送、SNSやブログ等への転載も大歓迎です!!

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● INDEX ●

(1)イベントカレンダー

(2)「加藤アキラ[孤高のブリコルール]」展

(3)「Art Meets 04 田幡浩一/三宅砂織」展

(4)コレクションⅠ展

(5)田中泯 ダンス「物とカラダの間で」

(6)ケレン・ベンベニスティ滞在制作

(7)サポーター登録希望者説明会

(8)アーツナビゲーター大募集

(9)アーツ前橋運営評議会情報

(10)メンバーシップ募集中

(11)カフェ ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI

(12)ミュージアムショップ mina

(13)アートのとびら by 今井学芸員 vol.44

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●(1)イベントカレンダー ●

■こどもアート探検 
○内容:鑑賞サポーターと一緒に作品を見て話しながら鑑賞します。
○日時:6月25日(日)14:00~
○会場:アーツ前橋1階総合案内前
○参加費:無料(申込不要)
○対象:小学生以下

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●(2)加藤アキラ[孤高のブリコルール]展 ●

加藤アキラは現在79歳。群馬を離れず創作活動を続けてきたアーティストです。1960年代に前橋を舞台に活動した「群馬NOMOグループ」の作家として活躍しました。車の整備工として勤めるかたわら作品制作を行い、アルミニウムやワイヤーブラシなど身の回りにある道具や素材を用いた作品で注目を集めました。加藤の創作は、
身の回りで廃棄されていく日用品や自然の素材を寄せ集めて僅かな細工を施す[ブリコラージュ]によって作品へと昇華させます。

○会期:5月30日(火)まで
○開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
○休館日:水曜日
○観覧料:一般500円/学生・65歳以上・団体(10名以上)300円/高校生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料
※トワイライト割:17時以降にご来館された方300円

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8549

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●(3)「Art Meets 04 田幡浩一/三宅砂織」展 ●

アーツ前橋では、中堅アーティストを紹介する企画展「Art Meets」を開催しています。第4回は田幡浩一(1979年生まれ)と三宅砂織(1975年生まれ)を紹介します。

○会期:5月30日(火)まで
○開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
○休館日:水曜日
○観覧料:無料

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8467

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●(4)コレクションⅠ展 ●

アーツ前橋では、地域ゆかりの作家や展覧会などアーツ前橋の事業に参加した作家や地域ゆかりの作家を中心に作品を収集しています。
28年度には新たに池田カオル、井田秋雄、木暮伸也、廣瀬智央、田中青坪などの作品を収蔵いたしました。今回の展覧会では上記の新収蔵作品の一部と川隅路之助、中村節也、南城一夫、福田貂太郎など、アーツ前橋開館以前から収蔵している作品を展覧します。

○会期:6月15日(木)~9月26日(金)まで
○開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
○休館日:水曜日
○観覧料:無料

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●(5)田中泯 ダンス「物とカラダの間で」●

4月23日、舞踊家・田中泯さんがアーツ前橋で加藤アキラの作品と共演いたしました。
そして、5月28日(日)に再び出演いたします。田中泯さんのダンスを間近でご覧いただけるチャンスですので前回見逃した方はぜひお越しください。

○日時:5月28日(日) 13:00~18:00の間で複数回踊ります。
○会場:アーツ前橋 地下ギャラリー
○ダンサー:田中泯
○参加費:無料(要観覧券)
○お問い合わせ:アーツ前橋 027-230-1144

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●(6)ケレン・ベンベニスティ滞在制作 ●

6月4日、イスラエル出身のアーティスト、ケレン・ベンベニスティ氏が来日し、前橋の街をリサーチしながら竪町スタジオで滞在制作を行います。7月末まで滞在予定です。制作の過程は随時アーツ前橋のHPに掲載します。

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●(7)サポーター登録希望者説明会 ●

アーツ前橋サポーターとはアーツ前橋で開催する様々なイベントや運営をお手伝いするボランティアスタッフです。館内での展覧会やワークショップだけではなく、地域を舞台に活動がひろがるアートプロジェクトなど多岐にわたるアーツ前橋の運営は、サポーターの皆さんに支えていただいています。
登録希望者説明会ではアーツ前橋の概要やサポーター活動について説明いたします。
サポーターに登録するかはわからないけれど、アーツ前橋ってどんなところ?と興味がある方もお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

日時:5月27日(土)13:30~16:00
会場:アーツ前橋スタジオ(予定)
申込:事前予約
締切:5月26日(金)

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8881

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●(8)アーツナビゲーター大募集 ●

アーツ前橋の展覧会「コレクション+(プラス)」の会期中に、子どもから大人まで美術館を訪れる人と一緒に作品を鑑賞し、アートの魅力について語らい合う「アーツナビゲーター」を募集します。
美術の専門知識がなくても大丈夫。研修のなかで、誰かと一緒に鑑賞することの意義や楽しさ、作品についての情報やその学び方、話し方や振る舞い方などを学んでいきます。
人と人、人とアートとの架け橋となる熱意のある方のご応募をお待ちしています。
活動に興味ある方へ、下記のとおりアーツナビゲーター説明会を開催します。お気軽にご参加ください。

日時:6月8日(木)14:00~15:00
会場:アーツ前橋スタジオ
申込不要、直接会場にお越しください。

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8933

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● (9)アーツ前橋運営評議会情報 ●

平成29年3月24日(金)に開催した第15回評議会の議事録を掲載しています。
アーツ前橋の取り組みに対する外部有識者の評価や意見が集約されています。

詳しくは→http://www.city.maebashi.gunma.jp/sisei/519/530/081/p018057.html

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●(10)メンバーシップ募集中 ●
 
年会費:一般会員 2,000円
    ペア会員 3,500円
主な特典:展覧会入場料無料、プレビューご招待、会員向けイベント開催など

詳しくは→https://www.artsmaebashi.jp/?page_id=113 または事務局まで。

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●(11)カフェ ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI ●

こんにちはロブソンコーヒーアーツ前橋店です!
いつの間にか春が過ぎこの頃は暑さを感じる季節になりましたね!
今回は当店自慢のフルーティーでジューシーなコーヒー豆2種類と暑い季節に飲みたいロブソン定番シュワスッキリなドリンクをご紹介します!!

☆『KINYOBU BRUNDY』アフリカ ブルンディのキンヨブ
香、味の印象は、キャラメルや蜂蜜、チェリーやトマトなど感じます!

☆『SIMBI RWANDA』> アフリカ ルワンダのシンビ
香、味の印象は、オレンジやピーチ、アップル、ブラウンシュガーの甘みを感じられます。

☆エスプレッソトニック
トニックウォーターに当店自慢のエスプレッソを垂らしてお召し上がりいただきます! シュワっとトニックの爽やかさとエスプレッソが絶妙にマッチして癖になります!
¥500-

コーヒー豆は、量り売りもおこなっております!
☆100g/¥700~
☆200g/¥1340~
皆さまのご来店をスタッフ一同こころよりお待ちしております!

【情報発信中】フォロー&いいね!よろしくお願いします!
Facebook: http://www.facebook.com/robsoncoffee.artsmaebashi

○営業時間:月曜-土曜 11時~20時
日曜    11時~19時
○休業日 :水曜日
(スタッフ:橋爪)

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●(12)ミュージアムショップ mina ●

5月の風が心地よく、清々しい季節になりましたね。この時期、アーツ前橋近くの広瀬川散歩はとっても気持ちがいいですよね。お散歩がてら、ぜひminaにもお立ち寄りください。

■『加藤アキラ[孤高のブリコルール]』展図録販売しています!!
 今展覧会の図録を販売しております。ミュージアムショップでしか購入できない、スリーブケース付き、残りわずかです!!¥2,160(税込)

また、関連書籍も入荷しました。
・『群馬における戦後、前衛美術運動の軌跡と行方』¥1,000(税込)
・『ようこそ“アートハウスへ”1987-1998』¥2,000(税込)
戦後における群馬の前衛美術運動を調査され、先日アーツ前橋で行われた「アート思い出ばなし」にも登壇された吉田富久一先生の報告書で、地元前橋やその周辺で起こっていた戦後の前衛美術運動の軌跡を追うことができる、大変興味深い2冊です。

■designsix POP UP SHOP(2017/4/22~5/30)
4月から開催し、大変ご高評いただいているロンドン発のビーズアクセサリーdesignsixのPOPUPSHOP、いよいよ5月末までの開催となります。
ぜひお見逃しなく!!

【商品情報配信中】入荷情報は、随時Facebookにて更新しております。
Facebook : https://www.facebook.com/mshop.mina
○営業時間:11時~19時
○休業日 :水曜日
(スタッフ:千木良)

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●(13)アートのとびら by 今井学芸員 vol.44 ●

現在アーツ前橋では「加藤アキラ 孤高のブリコルール」展を開催しています。1960年代に前橋を舞台に活動した「群馬NOMO」グループの作家として活躍し、79歳となる現在も高崎にアトリエを構え活動を続けていらっしゃいます。今回の企画展のために新作も制作していただきましたが、これまでの長いキャリアを通じて一貫して自らの手を頼りに制作してきた加藤氏の真摯な姿を作品を通じて感じていただくことができます。
タイトルに関されている「ブリコルール」という言葉はあまり聞きなれない言葉かもしれません。もともとは、フランス語の単語で「ブリコラージュをする人」という意味です。それでは、「ブリコラージュ」とはどんな意味でしょうか。フランス語圏では、日常的に使用される言葉で、「あの人はブリコラージュが上手いね。」とか、「これは、ブリコラージュでできている」という風にDIY的な意味合いが強い単語です。
ただ、美術史や歴史の文脈でこの言葉を普及させたのは文化人類学者のクロード・レヴィ=ストロースでした。彼の『野生の思考』という著作は1962年に出版され、現在では美術史を学ぶ学生にとっても必読書となりました。この著書の中で、ブリコラージュという言葉は「ありあわせの道具や材料を用いて自分の手でものを作る」という意味で使われています。
本書が出版された60年代は、アメリカ的な大量消費社会が様々な社会階級の人たちにとって現実のものとなった時代でもありましたから、そういった社会の文脈の中でもう一度手仕事を見直す機運とともに一世を風靡した概念ともいえます。
加藤氏の作品は、一貫して自身の身近にある素材を、自分の手が持っている技を利用して作品に昇華します。そういった意味では、とても「ブリコラージュ」的ではありますが、車の整備士として働いていた加藤氏の手業は「ブリコラージュ」と言ってもかなり洗練された域にあるものと私には考えられます。
かつてレヴィ=ストロースが使用した「ブリコラージュ」にはもっとプリミティブな発想があるのに対して、加藤氏の作品が現代の私たちに「ブリコラージュ」的に捉えられるのは、私たちを取り巻く現代社会のコンテクストがレヴィ=ストロースの時代のものとは完全に異なるものになっているからではないかと思うのです。
そういった意味では、この言葉が異なる時代ごとに意味を変容させ、刷新されていく様子が興味深くもあります。
レヴィ=ストロースに関する著書では『レヴィ=ストロースと音楽』(ジャン=ジャック・ナティエ著、アルテスパブリッシング、2013年)がアーツ前橋のアーカイブで手に取ってご覧いただけます。
レヴィ=ストロースが提唱した構造主義において音楽がどのような役割を果たしたのかを非常に学術的に批評する少し難解な著書ではありますが、個の連鎖によって出来上がる歴史認識というものがいかに近代思想の中で出来上がってきたものなのかを痛切に感じさせてくれます。神話や音楽が匿名性の著者によって作られてきた集団的記憶であることを考えることによって、現代美術における作家性(私たちも個展を毎春開催しますが)の意味を考えさせてくれる一冊です。

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