ケレン・ベンベニスティ 滞在制作【終了】
アーツ前橋では、滞在及び制作のための施設「竪町スタジオ」を拠点として国内外よりアーティストを招聘して、滞在制作事業を行っています。海外在住のアーティストを対象にした滞在制作では、5名の委員からの推薦をうけ、アーツ前橋学芸員でアーティストを選考しています。
今年度1人目の海外在住アーティストとして、イスラエル出身で現在はニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ケレン・ベンベニスティ(Keren Benbenisty)を6月4日から招聘します。ケレン・ベンベニスティは、過去から現在に至る時間や、現代における言語の概念を古代の起源と結びつけることなどをテーマに様々なメディアを用いて作品を制作しています。2017年4月に一度前橋にリサーチとして7日間ほど滞在、これまでの作品にも登場する「水」を中心に、前橋市の中心を流れる広瀬川や利根川の変遷や市内を流れる水質について専門家に聞いたり、調査を行いました。今回の滞在制作では、それらのリサーチをもとに、絹産業の盛んだった時代の生活や産業と水の関係について更に深く調査を行う予定です。また、滞在期間後半には公開イベントを実施します。
※ケレン・ベンベニスティがリサーチで2017年4月に前橋を訪れたときのインタビューを、下記のアーツ前橋の情報誌「&Arts第10号」よりご覧いただけます。
■&Arts 第10号
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■滞在期間:2017年6月4日〜7月28日
■滞在場所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2-4-1)
■パブリックプログラム:7月22日(土)、23日(日)開催
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■ 関連イベント
オープンスタジオ
日時:7月22日(土)、23日(日) 13:00~19:00
場所:竪町スタジオ
アーティストトーク
日時:7月22日(土) 18:00~19:00
場所:竪町スタジオ
■招聘アーティスト プロフィール
現在はニューヨークを拠点に活動しているアーティスト。1977年イスラエル生まれ。1998年にパリに移住。2004年にエコール・デ・ボザール(フランス)卒業。2009年スカウヒーガン絵画彫刻学校(アメリカ)、2011年インターナショナル・スタジオ&キュラトリアルプログラム(アメリカ)、2016年レジデンシー・アンリミテッド(アメリカ)などで滞在制作を行う。これまで、エリザベス・ファウンデーション・フォー・アーツ(アメリカ)、テアルビブ美術館(イスラエル)、ドローイング・ビエンナーレ(エルサレム)など、様々な国や地域の美術館やギャラリーでのグループ展に参加。またアメリカ、フランス、韓国、ドイツでも個展や二人展を行っている。
■これまでの作品
《Jaydia》2017 Installation Genia Scriber Art Gallery, Tel Aviv University, IL
《SAXA LOQUUNTOR STONE SPEAK》 2015 Site-specific installation at El Museo de Los Sures, Brooklyn
《PALE BLUE》2014 Slide projection of 80 slides made with Carbon paper, Floating screen
《KAMIL》2014 HD video projection onto a drawing, 132x154cm
《_a_a_o_ue》2012/13 Erased catalogue, Installation view from Under Erasure, Tel Aviv Museum of Art
《With the void, full powers(AVEC LE VIDE, LES PLEINS POUVOIRS)》 2013 Kinetic installation, pump, blue ink, water, porcelain, glassware, pedestal, variable dimensions
■推薦委員について
H29年度の海外在住アーティストの推薦は、下記の5名より推薦していただきました。
クォン・ジン(キュレーター/韓国)
照屋勇賢 (アーティスト/ 日本) ※アメリカ在住
かないみき ※ドイツ在住
ヤップ・ソービン(キュレーター/マレーシア)
ヤオ・ポーリーン(M+ キュレーター/香港)