ルイサ・ウンガル 滞在制作【終了】
アーツ前橋では、滞在及び制作のための施設「竪町スタジオ」を拠点として国内外よりアーティストを招聘して、滞在制作事業を行っています。海外在住のアーティストを対象にした滞在制作では、5名の推薦委員からの推薦をうけ、アーツ前橋学芸員でアーティストを選考しています。
今年度2人目の海外在住アーティストとして、コロンビアとオランダを拠点に活動するアーティスト、ルイサ・ウンガル(Luisa Ungar)を3月7日から招聘しました。ルイサ・ウンガルは地域に残る物語やその物語がどのようにして伝承されてきたかに興味を持っており、2016年7月に一度前橋にリサーチとして7日間ほど滞在しました。その際には、前橋に関する古くから残る物語や伝記、また紙芝居の成立ちや変遷を専門家に聞いたり、実物を見たりなどしました。今回の滞在制作では、それらのリサーチをもとに、更に深く調べ、滞在期間中に公開イベントを実施します(実施日時は決まり次第、アーツ前橋ホームページでご案内します)。
※ルイサ・ウンガルがリサーチで2016年7月に前橋を訪れたときのインタビューを、下記のアーツ前橋の情報誌「&Arts第4号」よりご覧いただけます。
http://www.artsmaebashi.jp/cms/wp-content/uploads/2015/08/andarts_4.pdf
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■滞在期間:2017年3月7日〜5月6日
■滞在場所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2-4-1)
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■ 関連イベント
アーツ前橋の滞在制作事業では、滞在期間中のリサーチを経て、最終的にワークショップやトーク、展示などの公開イベントを実施しています。
ルイサ・ウンガルは約2か月間の滞在中、地域に残る民話の中で、特に動物が象徴的に出てくる話に興味を持ちました。特に多くの民話に登場するきつねに興味をもち、きつねは稲荷神の使いであることから、前橋にある稲荷神社を訪ね、そこで長年地域の人たちで継承されている祭りや祭りの時に行われる三番叟などを、地元の方へのヒヤリングを重ね調査をしてきました。
今回はそれらのリサーチに過程を公開するオープンスタジオとアーティストによるトークイベントを行います。なぜそれらに興味を持ったのか、どのようにそれらを解釈したのか、海外から来たアーティストならではの視点で行った調査をぜひご覧ください。
オープンスタジオ
日時:5月4日(木・祝) 13:00~19:00
場所:竪町スタジオ
アーティストトーク
日時:5月4日(木・祝) 14:00~
場所:竪町スタジオ
■招聘アーティスト プロフィール
ボゴダ(コロンビア)とアムステルダム(オランダ)を拠点に活動しているアーティスト。物語の伝承のされ方や歴史が構築される過程、物語の中で何かの象徴として登場する動物たちに興味があり、それらをモチーフとして作品を制作する。作品はパフォーマンスやインスタレーション、ドローイング、テキストなど様々な手法で制作する。
これまでにイギリスやイタリア、香港などでレジデンスを行う。またスペインのアートセンター「CA2M」や、メルコスール・ビエンナーレ、ボゴダ連邦銀行ミュージアムなど、様々な地域で展覧会に参加。共同編集による出版や、他のアーティストとの共同制作なども積極的に行っている。
《Animal Physiognomy – Licking the face of the bear》 2014
《Returning to the Place of Things. Manual for a Performance on Animal Behaviour 》 2016
■推薦委員について
H28年度の海外在住アーティストの推薦は、下記の5名より推薦していただきました。
ポーリン・ヤオ (M+キュレーター/香港)
クォン・ジン(キュレーター/韓国)
照屋勇賢 (アーティスト/ 日本) ※アメリカ在住
かないみき ※ドイツ在住
ヤップ・ソービン(キュレーター/マレーシア)