羽山まり子 滞在制作【終了】
アーツ前橋では、昨年度に引き続き、前橋市で滞在制作を行う、群馬県にゆかりのあるアーティストを募集しました。より充実した前橋での滞在制作の機会を提供するため、滞在期間を長く設定し、若いアーティストにも滞在制作の機会を与えるため、プログラムA:「群馬県にゆかりがあり、30歳以下のアーティスト」とプログラムB「年齢制限なく、群馬県にゆかりのあるアーティスト」の2つのプログラムでアーティストを公募しました。県内外、国内外から22件の応募があり、4名の審査員による審査の結果、本年度第1組目のアーティストとして、羽山まり子氏を9月12日から前橋に招聘します。
羽山氏は、女子美術大学在学中に、わたらせ渓谷鉄道沿線で行われた「Watarase Art Project」(群馬県/栃木県)に携わり、以後東京を中心に制作活動を続けています。自身が関わった社会から集めたエレメント(要素)をラッピングや刺繍という手法によってつなぐインスタレーションや作品を制作しています。これまで、場所性や物語の詰まった「モノ」を集め、アッサンブラージュ(立体的なものを寄せ集める手法)によって作品を制作してきましたが、今回の滞在では、地域やそこに住む人々の「物語」に注目し、作品を制作する予定です。
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■ 滞在期間:9月12日(水)〜11月7日(水)(予定)
■ 滞在場所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2-4-1)
■ 活動紹介レクチャー
日時:2018年9月18日(火)19:00~(20:00 終了予定)
会場:竪町スタジオ一階(前橋市千代田町2-4-1)
内容:アーティストの紹介と簡単な活動紹介を行います。
入場:無料、どなたでもご参加いただけます。
■ パブリックプログラム
「どこでもピクニックプロジェクト」
地域の方々の100人分の「町の記憶」をつなげた物語を前橋産の絹糸で紡ぎ刺繍作品を制作予定。
スタジオにピクニックセットを用意しています。ぜひあなたの「町の記憶」を聞かせてください。
日時:10月14日(日)、21日(日)、28日(日)11:00~18:00
場所:竪町スタジオ
「滞在制作報告会」
日時:10月27日(土)16:00~17:00
場所:竪町スタジオ
ともに参加費無料
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※ 公募の審査員による講評は下記のページよりご覧いただけます。
http://www.artsmaebashi.jp/?p=11119
■ 招聘アーティストプロフィール
羽山まり子 HAYAMA Mariko
招聘期間:2018年9月12日(水)〜11月7日(水)
2010年女子美術大学大学院修士課程修了。大学院時代に、わたらせ渓谷鐵道沿線で行われている「WATARASE Art Project」に携わる。自分が関わった社会から集めたエレメントをラッピング、刺繍などの手法でつなぐインスタレーションを展開。「場と記憶をつなぐ「関係」の形象化」を試みている。主な個展に、「羽山まり子展-マイホーム-」(2013年、LIXILギャラリー/東京)、「複合回路vol4 羽山まり子展」(2010年、gallery αM/東京)など。2011年「川口の新鋭作家展」最優秀作家賞受賞がある。
ホームページ https://www.marikohayama.com/” target=”_blank”>
■これまでの作品
《Umbilical cord》2017年、メディウム(プロジェクト)、アーティストとその母のカップ、組紐、木材、ナイロン布、金具
《Synchronicity》2014年、メディウム(インスタレーション)、美術大学から集めたもの(制作道具、モチーフ、木材)、ラップ、Photo:Ken Kato
《マイホーム》2013年、メディウム(インスタレーション)、解体された家屋の内装造形物、内装材、ラップ、木製パネルに色鉛筆、Photo:Chieko Shiraishi
《肉体へ回帰せよ》2012年、メディウム(インスタレーション)家具、家電、日用品、ラップ、内装材、Photo:Ken Kato
《Private Lifeline》2010年、メディウム(インスタレーション)、カップ、食器棚、内装材、Photo:Ken Kato
※本事業は、「平成30年度文化庁アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業」の助成を得て実施します。