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開催概要

関連プログラム


日常に、自分の線をひらく!

「未来は良くなる」と希望を見出すことが難しく感じるいま。私たちの日常には、言葉にならない不安や閉塞感が静かに広がっています。一方で、このような時代だからこそ、作家たちは、社会や都市、他者との関係に向き合い、現実をわずかにずらす試みを行っています。
 本展のタイトルである「ぬけみち」は、作家たちが現実に向けるこうした視点や態度にインスピレーションを受けて生まれました。「ぬけみち」は、現実からの逃避ではありません。それは、身の回りの環境を見つめ直したり、誰かと新しい関係を結んだり、見慣れた風景のなかに別の可能性を見出したりすることから生まれる、「この場所・この社会」をわずかにひらく実践です。
 本展では、建築、ファッション、デザイン、演劇、ストリートカルチャー、現代アートの領域で活動する7組の若手作家を紹介します。かれらの実践は、同じ時代を生きる私たちに、自分自身の尺度やまなざしで、この社会を生きるための手がかりを与えてくれるでしょう。
 展示室から外へとひらかれる作家たちの実践に触れながら、私たち自身の生活の中にある「ぬけみち」を見つけてみませんか。

開催概要

会期2026年7月4日(土)~8月30日(日)
開館時間午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
休館日水曜日
会場1階ギャラリー+地下ギャラリー
観覧料一般800円、学生・65歳以上・団体(10名以上)600円、高校生以下無料
*1階ギャラリーは観覧無料
*障害者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
*7月20日 [月・祝]「海の日」、8月8日[土]「多様な学びの日」は無料
主催アーツ前橋
後援上毛新聞社、群馬テレビ、FM GUNMA、まえばしCITYエフエム、前橋商工会議所

本展の見どころ

1. 日常にひそむ「ぬけみち」を見つける、新しい視点

本展が提案する「ぬけみち」とは、単なる逃避ではなく、日常のなかに別のルートを見出すための視点や態度です。効率や合理性が優先されがちな社会のなかで、身近な環境をいつもとは異なる視点で見つめ直すことや、普段の生活では生まれにくい関係性をひらく実践など、日常の延長から立ち上がる多様な可能性を紹介します。

阿部航太×KINOミーティング「シネマポートレイト」(制作風景)2026年
高野ユリカ《明るい場所への再訪》2021年
坂本舞ニルセン《LOVEBOMB》2024年

2. ジャンルを横断する若手7組の作家による多様なアプローチ

ストリートカルチャーを起点に「都市空間における表現の拡張」をテーマに活動するアーティストコレクティブ・SIDE CORE、文字デザインを通して言葉に宿る情緒を可視化するグラフィックデザイナー・鈴木哲生、現代社会の感覚に応答する劇世界を立ち上げる写真家/劇作家・三野新と劇作家/演出家・山本卓卓など、異なる分野で活動する7組の作家が出展します。都市とルール、身体と感情、テクノロジーと社会の関係に目を向けながら、「ぬけみち」を生み出す多様な実践を紹介します。

SIDE CORE《rode work ver. under city》2023年
鈴木哲生『かんじ こびとがつくるもじとことば』2025年/出版:アリス館
三野新&山本卓卓《ここにたち、ここにたつ》2024年/写真:TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

3. 「つくる」根本を鍛える、参加型ワークショップ「アーキジム」を開催

大阪・北加賀屋を拠点に、「使い手自身の創造性を引き出す建築」に取り組む建築家ユニット・ドットアーキテクツが、会期中にギャラリー内でワークショップシリーズ「アーキジム前橋版」を開催します。来場者は作品制作に参加しながら、実践を通して「つくるための技術とマインドセット」に触れることができます。また、「自分でつくること」から見えてくる新たな生活や都市への視点をひらきます。

dot architects + adanda「アーキジム」(実施風景)2025年

出展作家

阿部航太(アベ・コウタ)

撮影:加納千尋

デザイナー。1986年、埼玉県生まれ。ロンドン芸術大学卒業後、廣村デザイン事務所を経て2018年より「デザイン・文化人類学」を指針に活動を開始。2018〜19年でのブラジル都市部の路上文化の調査を経て、映画『街は誰のもの?』を発表。2020年より海外に(も)ルーツをもつ人たちとの映画制作プロジェクト「KINOミーティング」を展開。2022年より高知県土佐市にて、外国人技能実習生と地域との交流拠点「わくせい」を運営している。

高野ユリカ(コウノ・ユリカ

写真家。1987年、新潟県生まれ。土地や歴史、建築や空間、個人の物語のリサーチから着想し、大文字の歴史:history: his-story に応答するher-storyや、歴史に残ってこなかった無名の人々への想像をテーマに作品を制作している。主な個展に「REGARDING THE ECHO OF OTHERS」(横浜市民ギャラリー、2023)、「秋の日記」(日比谷図書文化館特別展示室、2024)など。

SIDE CORE(サイドコア)

Photo: Shin Hamada

アーティストコレクティブ。2012年より活動を開始。東京を拠点に、ストリートアートを切り口とした展覧会やイベントなどの活動を展開している。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。映像ディレクターとして播本和宜が参加。公共空間におけるルールを紐解き、思考の転換、隙間への介入、表現やアクションの拡張を目的に、ストリートカルチャーを切り口として「都市空間における表現の拡張」をテーマに屋内・野外を問わず活動している。

坂本舞ニルセン(サカモト・マイ・ニルセン)

日本人/デンマーク人のデザイナー。1993年、埼玉県生まれ。ファッションデザインの手法をもとに、既存の衣服を彫刻的な素材として扱う。管理や権力、均質化といった社会的意味を強く帯びる存在としての衣服に向き合い、それらを解体し、加工し、再構築することによって、こうした意味をいかに変容し、新たな物語へと開いていくかを探求している。主な作品に、軍服を再構築した《LOVEBOMB》(デンマーク・デザインミュージアム、2025)がある。

鈴木哲生(スズキ・テツオ

グラフィックデザイナー。1989年、神奈川県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後、隈研吾建築都市設計事務所勤務を経て、2015年にデン・ハーグ王立美術アカデミー タイプメディア修士課程を修了。2024年より多摩美術大学グラフィックデザイン学科非常勤講師。タイポグラフィからレタリング、ロゴ、イラスト、ウェブサイト、エディトリアルまで幅広い分野で制作。

ドットアーキテクツ

建築家ユニット。2004年設立。大阪・北加賀屋にて、「もうひとつの社会を実践するための協働スタジオ」コーポ北加賀屋を拠点に活動。設計、施工のプロセスにおいて専門家・非専門家に関わらず様々な人との協働を実践している。設計だけに留まらず、現場施工、リサーチプロジェクト、アートプロジェクトなど様々な企画にもかかわる。現在のメンバーは家成俊勝、赤代武志、土井亘、池田藍、宮地敬子、勝部涼亮、小林明日香、倉橋風人の8名。

三野新(ミノ・アラタ)

写真家・舞台作家。福岡県生まれ。東京都と神奈川県を拠点に活動。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。周縁化された場所やもの同士の残された記憶や風景を繋ぎ、様々な「ここ」と「あそこ」の中間項を見つけ前景化させることをテーマに研究と実践を行う。主に写真・映像メディアを元にフィクションを作り、それを自分自身や他者の身体、様々なメディアを通して発表するなど、領域横断的に活動を行っている。

山本卓卓(ヤマモト・スグル)

劇作家・演出家・俳優。演劇集団範宙遊泳代表。1987年、山梨県生まれ。観客の倫理観を揺さぶる劇世界を、加速度的に変貌する現代情報社会とともに構築している。映画・文学・音楽・美術を素養に、アジア諸国・北米での公演・国際共同制作を展開。ニューヨーク「Under the Radar Festival」招聘参加。「Bangkok Theatre Festival 2014」最優秀脚本賞・最優秀作品賞、第66回岸田國士戯曲賞(『バナナの花は食べられる』)受賞。

お問合せ

アーツ前橋|Arts Maebashi(休館日を除く10:00〜18:00)
TEL:027-230-1144
FAX:027-232-2016
群馬県前橋市千代田町5丁目1-16
5-1-16 Chiyoda-machi, Maebashi City, Gunma Prefecture

「アーキジム前橋版」オープニングイベント

「つくる」根本を鍛える、ドットアーキテクツによるワークショップシリーズ「アーキジム前橋版」の始動に向けて、作家本人がプロジェクトの解説を行うトークイベントです。

【日  時】7月4日[土] 午後2時-3時30分
【会  場】アーツ前橋 地下ギャラリー
【定  員】20名(事前申込)
【参 加 費】無料 *当日の観覧券をご提示ください。
【申込方法】https://logoform.jp/form/dWZu/1561770 (予約開始は6月8日)

*8月8日[土]、9日[日]、29日[土]、30日[日]にご来館のお客様は、展示室内でアーキジム実施風景をご見学いただけます。

『街は誰のもの?』上映会&トーク

ブラジルのストリートカルチャーを文化人類学とデザインの視点から捉えた阿部航太監督によるドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』の上映と、トークを実施します。

【日  時】7月11日[土]  午後1時-3時30分(受付開始は12時30分) 
【会  場】前橋シネマハウス
【ゲ ス ト】阿部航太×杉本篤(映像作家)
【定  員】55名(事前申込)
【参 加 費】無料 *展覧会の観覧券をご提示ください
【申込方法】https://logoform.jp/form/dWZu/1562032 (予約開始は6月20日)

あーつひろば

坂本舞ニルセンと一緒に七夕飾りをつくる参加型ワークショップです。

【日  時】7月5日[日]  午後1時-4時
【会  場】アーツ前橋 交流スペース 
【参 加 費】無料

詳細はラーニングページをご確認ください▶https://artsmaebashi.jp/learning_post/2026-hiroba-tanabata/

キュレーターによるギャラリートーク

【日  時】7月20日[月・祝]、8月9日[日]、8月22日[土] 午後1時-2時
【会  場】アーツ前橋 ギャラリー
【参 加 費】無料 *当日の観覧券をご提示ください。

おしゃべりアートデイズ

アーツナビゲーターとともに、気づいたことや感じたことなどをおしゃべりしながら鑑賞するプログラム。(所要時間40分)

【日  時】7月11日[土]、8月8日[土] 午後2時-
【会  場】アーツ前橋 ギャラリー
【定  員】5名程度(事前申込)
【参 加 費】無料 *当日の観覧券をご提示ください。
【申込方法】https://logoform.jp/form/dWZu/1562126

 

自分でつくって自分でつかう。「つくる」根本を鍛えるジム 「アーキジム」

「アーキジム」は、ドットアーキテクツが大阪・北加賀屋で継続的に実施してきた、市民参加型の「つくる技術とマインドを鍛えるワークショッププログラム」です。
現役のものづくりの担い手とともに、参加者自身が手を動かしながら、自分でつくり、自分で使うことの面白さを体験します。
今回は「アーキジム前橋版」として、地域で活動する家具職人・星野弘さんと、鳶職人・吉田知弘さんを迎えて開催します。ものと身体の関わりや、かたちを生み出すことで育まれる感覚について、実践を通して一緒に学んでみませんか。

   ↑大阪・北加賀屋での実施風景

実施日時

第一回 8月8日[土] 14:00~17:30「こけしをつくろう」

第二回 8月9日[日] 14:00~17:30「木製のスプーンをつくろう 」

第三回 8月29日[土] 14:00~17:30「縄を編もう」

第四回 8月30日[日] 14:00~17:30「スツールをつくろう」

*各回の内容は変更の可能性があります。

ワークショップナビゲーター:ドットアーキテクツ
ゲスト:星野弘(星野家具製作)、吉田知弘(前橋鳶伝統文化保存会)

募集要項

応募方法:以下URLよりお申込みください

https://logoform.jp/form/dWZu/1561859

*参加者多数の場合、参加可能日が多い方を優先させていただきます

定員16名
参加費無料 *初回のみ観覧券をご提示ください
場所アーツ前橋ギャラリー2

応募条件

中学生以上(未成年の方は保護者の同意書が必要です)

注意事項

  • 本プログラムでは、刃物や金槌等の工具を使用します。安全には十分配慮して実施しますが、軽微なけがをする可能性がありますので、ご了承の上お申し込みください。
  • 汚れてもよい服装でご参加ください。
  • 実施スペースの都合上、参加者以外の同伴はご遠慮いただいております。
  • ご応募後に参加が難しくなった場合は、できるだけ早めにご連絡ください。
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