次のワークショップを考えるワークショップ(チェキ編)
日時:2021年3月20日(土) 14:00~16:00
場所:南橘公民館 会議室
参加者:中学生3人、小学生2人、中島佑太、岡安賢一、今井朋
コロナの状況が少し落ち着きを見せたところで、子どもたちの春休みを利用し、1年ぶりに少人数制のワークショップを開催した。久しぶりに会う子どもたちは、少し大人びていて、1年という時間の経過を感じた。
2020年度のワークショッププログラムはコロナに翻弄され、子どもたちと直接接触することも難しく、プログラムを作ること自体がとても難しかったが、2021年2月に開催した団地に在住する高齢者2名へのヒアリングから、以下の2つのプログラムの提案を子どもたちにしてみることにした。
- 高齢者と一緒に人形劇を作るプログラムはどうだろう
- 四国の金毘羅様までいって、写真をとりにいくプログラムはどうだろう
どちらのプログラムも、2名の高齢者の方のお話からでてきた提案ではあったが、子どもたちはあまり積極的な反応を示さなかった。
事前のワークショップで手渡したチェキで撮影したそれぞれの日常の風景をひとまず見せ合うと、子どもたちは、写真全てを組み合わせながら、映画のシナリオのようなものを作り始めた。
ここから、子どもたちから映画を作る提案がでてきたため、2021年度のプログラムとしては、団地の住民にもインタビューなどをしながら、映画を制作するプログラムが立ち上がった。タイトルは本年度の活動コンセプトだった「常識は変えられる」からヒントを得て、「正義の常識(ジャスティスのあたりまえ)」という案が出た。映画の1分程度の予告編を次回のワークショップでは制作してみようということになった。(今井)
アーティストのひとこと
団地に住む高齢者のインタビューでは、相変わらず「旅」をテーマに、思い出に残る旅の話などを聞かせてもらった。あわよくば、そこから聞いたエピソードと、子どもたちと過ごす時間が、どこかで重なっていったらいいなあと思うことは、ある種の”アートプロジェクトっぽさ”や、ストーリーの美しさをつくり出そうとする大人のエゴなのかもしれない。ついついそういう”映え”を求めてしまう癖も、変えられる(べき)常識の1つなのかもしれない。
あとやっぱり、この人たち(南橘団地プロジェクトのコアメンバーの子どもたち)に会うと落ち着くし、僕は楽しい。(中島)
(執筆=中島佑太、今井朋、撮影・投稿=今井朋)