アーティスト・イン・スクール (14) 2019.1.28~2.25


 

20190128|AIS61日目

日時   2019128[] 10:25~12:00
場所   53
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの61日目!

今日は3時間目の開始時間を間違えていて、到着がギリギリになってしまった。

インフルエンザが猛威をふるっている。前橋市内で関わっている幼稚園、保育園の子どもたちもバタバタと倒れていく中で、桃川小も例外ではなかったようだ。53組は先週から学級閉鎖になっていて、今日から再開とのことだ。ちょうど木曜日の授業が出れなくなってしまっていたけれども、学級閉鎖が重なってちょうど先週の続きからだった。

今日はなんだかモヤモヤしてしまった。ロバートの版画のイメージから脱却したい、などと前回のレポートにはえらそうに書いてみたけれど、目の前では下書きの線をそのまま彫刻刀でなぞるだけで絵の具を塗り、紙にプリントしていく作業が続いている。これは版画じゃなくてもいいのではないか。何人かの子にはもっとこうしてみたら、とアドバイスを出してみるも、「これでいい。」「めんどくさい。」とあまりよい反応が得られずに終わってしまった。そもそも図工が好きではない子がいるのは分かっていたが、だからと言って、ああしろこうしろとはあまり言いたくないのがワークショップのクセというかなんというか。補助教員(T2)という役割と、アーティストとしての立ち位置(これはもしかしたらエゴイスティックなプライドに近いのかもしれないけれど)で、揺れる。もう少し踏み込んで「教える」ことを受け入れてもいいのかもしれないし、それはやはり最低限にして、アーティストならではな思考をと、なんだか逡巡している。

20190129AIS62日目

日時   2019129[] 10:25~12:00
場所   52
参加者  梶原、中島

アーティスト・イン・スクールの62日目!

今日の授業の冒頭で、版画を活かした良さについてのレクチャーが先生からあった。昨日の帰りに思わず「版画じゃなくてもいいんじゃないか。」と先生に言ってしまったからだろう。普段5年生の授業では、あまり全体に向けてコメントなどしたりしないようにしてきたが、今日はつい前に出て補足的にしゃべってしまった。すると(クラスの雰囲気の違いもあるのかもしれないが)、線をなぞるだけではなく、複数の彫刻刀を使って筋や背景を彫る子たちが出始めた。背景を掘り始めると、とたんに彫る量が増え、疲れた、めんどくさい、とネガティブに展開する子もいた。そこで、全部彫らなくても、うまいこと粗密感などを調整したらいいとアドバイスをした。1人の子に向けてのコメントだったが、意外と周りの子も聞いていた。ワークショップにも来てくれる子が聞いていたので、「どう?専門家っぽいでしょ!?」と聞いてみると、「そうは見えない!」と言われる。いいオチだ。

20190201AIS63日目

日時   201921[] 10:45~15:30
場所   51組、52組(給食のみ)、43
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの63日目!

今日はようやくワークショップのチラシが出来上がったので、さっそくお知らせをしてきた!51組の授業の最後に、ワークショップを紹介させてもらった。それに味を占めて、52組の給食時、53組の歯みがきタイムにも乗り込んでチラシを配布しながら、紹介させてもらった。

残念ながら昼休みは誰からも誘われなかったので、とりあえず次の教室に向かうと、ケガで外で遊べない子が教室にいた。図工がとくいな子なので、逆にあまり授業では関わる機会が少ない子だったが、習い事での様子や、いつも誰と遊んでいるかなど、日常のことを少し教えてくれた。ワークショップのチラシを渡すと、同じ会場内で習い事があるとのこと。行き帰りに時間があったら顔出してよ、と伝えておいた。

5,6時間目では、43組の子たちに先生が「行く人!」と聞いたところ、ほとんどが手をあげていた!実際来るかは分からないが、けっこうな人数が来るかもしれない。(去年も同じことを言っていた気がする。)

校長先生から前にお話しいただいた、玄関の件。最近僕が感じている違和感をここにも書いているからか、T2よりもそういう方がいいんじゃないかと、考えてくださっているとのこと。ありがたいけど、そう言われるとT2でいいような気持ちにもなる。

20190204|AIS64日目

日時   201924[] 11:15~12:00
場所   53
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの64日目!

1月は2コマ続きだったけど、これからしばらく5年生は1コマずつになるようだ。45分間で絵の具を出して、片付けをしていると、ほとんど作業時間が取れない。

先生から、彫りあとを残すように、と言われると、何人かがけっこうおもしろい彫刻刀の使い方で彫りあとをつくり始めた。彫りあとを「残す」、ではなくて、彫りあとを「つくる」かんじ。いやむしろ彫ってない(彫りきらず、ささくれ立たせるような)ものもあった。いい感じ。(図工的に正しいかは分からない。)

20190205|AIS65日目

日時   201925[] 11:15~12:00
場所   52
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの65日目!

僕は他のワークショップでは「なかじ」と呼ばれている。小学校でT2をやっていると先生と呼ばれることが多いが、最近はだいぶ減ってきた。先日配ったチラシの「ワークショップは、お金がかかるの?」と聞かれたので、「お金は(税金が材料費などに)たくさんかかってるよ、でも参加者からは(参加費は)取らないよ。」と答えた。

20190208|AIS66日目

日時   201928[] 11:35~15:25
場所   51組、43組(給食を含む)
参加者  今井、梶原、木暮、中島

アーティスト・イン・スクールの66日目!

今日は、泳げるカメラマンこと、木暮さんによるスチール撮影。先週来てくれた岡安さんと木暮さんは、昨年度の南橘公民館でのワークショップに来てくれていた時に、なぜか泳げる/泳げないという区別がされていた。

43組では、カメラマンはあまり気にしないように=見えない存在でそこには誰もいないという設定にすることにした。アートは見えないものを見えるようにしたり、見えるものを見えないようにするものなのだ!と言い張っておいた。岡安さんも木暮さんも子どもたちとの接し方が自然で、とても雰囲気がよくなる。たくさんの大人たちに支えられて、桃川小学校でのAISや表現の森のプロジェクトは動いている。子どもたちにも知ってもらいたい。

20190211|WS

日時   2019211[] 13:00~16:00
場所   南橘公民館会議室
参加者  今井、岡安、梶原、狩野、高橋、高草木、あいりんご、中島

学校を離れて、公民館へ!

20190212|AIS67日目

日時   2019212[] 11:15~12:00
場所   52
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの67日目!

昨日のワークショップに参加した人と、大学生スタッフについての話などをした。参加してくれた人と、参加してない人が、ワークショップって何?みたいな話をしていた。もっと話を聞いてみたかったけど、授業中だったのでほどほどにした。

20190215|AIS68日目

日時   2019215[] 11:35~14:35
場所   51組、53組(給食のみ)、43
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの68日目!

いよいよ年度末が近づき、各クラスの図工はあと残り1~2回程度になった。まだ2月だと思ってしまうけど、学校のリズムではもう終わりに向かっているようだ。長く時間をかけたように思える版画も、結局終わらないまま授業が終わってしまいそうだ。子どもたち一人一人のペースもまちまちで、もう2枚目を塗り終わる子もいれば、まだあせらずに版を彫り続けている子もいる。本来はそれぞれのペースで進められればいいけど、授業の時間的な制約はどうにもむずかしい。

給食は53組で食べた。またも箸を忘れ、43組に割り箸をもらいに行った。先日43組で給食を食べた時に、割り箸があることを覚えてしまったからだ。忘れ物をしたので、53組で漢字練習1ページ、43組で掃除の時間に一緒にぞうきんがけをした。ぞうきんがけは20年ぶりぐらいなんじゃないだろうか。掃除の反省会にも参加したが、反省会の流れもすっかり覚えた。昼休みはそのまま43組とドッヂボールをした。

43組の版画もいよいよ彫り作業があと2コマとなった。その後刷り作業、そして提案してきたアーツ前橋へのバスツアー!が大筋で決まってきた。早く子どもたちに伝えたい。

(執筆=中島佑太、撮影=木暮伸也、編集・投稿=中島佑太)

Page Top
×