アーティスト・イン・スクール (13) 2019.1.10~21


20190110|AIS57日目

日時   2019110[] 14:40~15:25
場所   52
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの57日目!

20191回目のAIS52組の多色版画から。昨年同様に「植物」をモチーフに。図鑑などを参考に下書きを始める。植物、となると、圧倒的に「花」が多い。花以外だと、キノコ続くようだが、キノコをモチーフにするのは掘ったりする効率を考えているようだった。植物なんだから花じゃなくてもいいんじゃない?食べ物(野菜)でもいいし、服も植物でできてるよね、と一応言ってみた。この手の提案はたまにしてみる。その場でのウケはいいけど、学校の課題だと実際に受け入れてくれる子は(今のところ)いない。ワークショップとなると、そこから突然服屋づくりが始まったりするところだけど。

帰りに職員室で校長先生と教頭先生に新年のご挨拶をしてみたところ、校長先生から来客用玄関が殺風景なんだけど、というご相談をいただいた。何かできるとおもしろそうだ。

20190111|AIS58日目

日時   2019111[] 10:45~15:25
場所   51組、図工室(43組)
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの58日目!

51組の教室のドアを開けると、ワークショップにいつも来てくれている子から次のワークショップは決まったか!と聞かれる。ちょうど昨日の夜にアーツ前橋の今井さんと次回の日程などをすり合わせができたところだったので、早速伝えることができた。どんな内容がいいか聞いてみると「雪?」と返ってくる。

それはさておき図工なのだが、通っているうちにだんだんと数人の性格や特徴が見えてくる。(残念ながら全員分かるほどは通えていない。)版画の下絵を描いているわけだが、サクサクと何の課題でもサクサク進められる子もいれば、植物の写真を写しただけで、彫刻刀で掘る時の計画性が考えられていない子もいてまちまちだ。今日は余白の美学(画面を埋めればいいわけじゃないよねっていう話)、構図の切り方(はみ出しちゃったのならむしろはみ出し方を考えたらいいよねっていう話)、絵の重たさ(植物だから下にあればいいわけじゃないんだよっていう話)などを個別にしてみる。個別にすると不公平なようにも感じるけど、意外と周りの子も聞いていて、実は理解してくれていたりして、余白のつくり方に挑戦していたりする。

午前と午後にまたがって図工の授業がある日は給食をいただく。今日はあまり図工の授業で行けていない53組で食べた。昼休みは、楽器の練習だった。6年生が5年生に楽器ごとにレクチャーをする。今年は6年生に入っていないので、あまり関わる機会がなかったけど、久しぶりに何人かと話すことができた。もうすっかり色恋話で盛り上がっているようだ。ふむ。

43組は初めての彫刻刀。使い方の注意から、試し彫り、試し刷りまでお付き合いすることができた。お試し用の版を全部彫りたい!という子もいて、初めての道具はやはりワクワクするものなんだろうか。2月からアーツ前橋では版画の展示が始まる。版画の授業の流れで、美術館の鑑賞ができたらどんなにいい流れだろうか。バスツアーなんかもできたらいいなあとちょっと作戦を練ってみたりしている。できるといいなあ。

20190115|AIS

日時   2019115[] 13:30~14:15
場所   53
参加者  中島

朝一で先生からご連絡を頂き、変更になった。

20190118 AIS59日目

日時   2019118[] 10:20~15:25
場所   51組、パソコン室(43組)
参加者  岡安、山田、中島

アーティスト・イン・スクールの59日目!

ほんとに急な話で、今日は動画撮影でカメラマンの岡安さんが来た。昨年度の動画撮影もちょうど1年くらい前だった。それから2月、3月のワークショップ、夏祭りと撮影に入ってもらっている。何度か顔を合わせてる子どもたちからは、泳げない方のカメラマンとして認識されていたようだ。「岡安さんの顔を見ると、どうしても浮き輪がつくりたくなる。」という子は、木の下に生える花を、木の周りにも追加し、花の浮き輪に見えるように版画をつくりかえた。

そのまま給食を51組で食べた。メニューはカレーうどん!そしてミルメーク!ミルメークは、なんとシロップ状になっていた。うどんの麺は昔からかわらずで、ふくろの中で4分割して食べる様子も変わっていなかった。味もなつかしくおいしかった。給食の冒頭で、学級委員が前に立ち、昼休みに中島さんがいるからレクをする、と提案し始める。紆余曲折の末にドッヂボールに決まったが、結局プレー時間は5分ほどだった。札幌の小学校は給食の直後が掃除で、掃除を早く切り上げれば昼休みが長く取れる。こちらの昼休みは食べ終わって歯磨きまでする時間次第で昼休みの長さが変わる。ドッヂボールをする時はたいてい、あまり活躍できずに終わるのだが、今日はカメラが回っているからか調子が良かった!

43組の図工は、パソコン室から始まった。版画で彫るモチーフをネットで画像検索し、プリントアウトする。今まではプリントアウトされた画像を見ながらの関わりだったが、こうやって探しているのかと、新鮮だった。パソコン室も初めて来たけど、タブレットが人数分設置されていたり、学籍番号でログインできるシステムなど、新鮮な光景に満ちていた。

放課後は担当してくださっている2人の先生に、インタビューを受けていただいた。先生のインタビュー中は下校前の子どもたちと少し遊んだ後、廊下で待ちながら書き初めをながめる。4年『美しい心』、5年『平和な国』、6年『夢の実現』、なんだか物語を1人想像してしまう。しかし廊下は寒かった。

20190121 AIS60日目

日時   2019121[] 8:30~12:00
場所   43組、53
参加者  中島

アーティスト・イン・スクールの60日目!

水曜日から再び札幌のため、43組の金曜日の授業を今日の1,2時間目に変更していただいた。久しぶりの1時間目なので、緊張するが、なんとか遅刻せずにたどり着く。むしろ早く着きすぎて、近くで時間をつぶしていたくらいだ。(まあいわゆる社会人としてはそれが当たり前なのかもしれないけれど。)とにかくちゃんと着いたのだ。

43組も53組も、欠席が多かった。インフルが流行し始めているようだ!とはいえ僕はかかったことがないので、油断しまくっている。明後日からまた札幌に行くのだけど、札幌に行ったらなんとなく、かからない気がする。

53組は昨年の11月以来初めての図工。版画は、ぼちぼち彫り始め、もう彫り終わる子もいるペース。この時間は正直あまりできることが少ない。久々の登場だったけど、あんまり発揮できず。43組は、彫刻刀のレクチャーから始まり、下書き制作に密着している。下書きの段階が一番遊べるので、ここで関われると僕としては力添えができる気がしてありがたい。お笑い芸人のロバートに揶揄されるような版画のイメージから脱却できればいいなあと思うし、よくも悪くもズラしていきたいけど、単元の意図や先生方のご意向もあるので、ほどほどに。昨年の樺澤先生がおっしゃった「図工以外にもたくさんの表現がある。」ように、図工には図工の表現がある。

そのような、図工以外の表現があることを知ること、図工以外の表現を選択できること、これってけっこう大変なことだけど、大事なことなんだな。

 

(執筆=中島佑太、撮影=山田歩、編集・投稿=中島佑太)

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