第4回「まちほけチャンネル」~学校の変なルールを面白いものに~


「まちのほけんしつ」は、不登校やひきこもりを支援するフリースペース「アリスの広場」と、LGBTの支援団体「ハレルワ」が一軒のビルを借りて、自分たちの手で居場所を作ろうと始まった活動です。そこにアーティストが加わり、2019年から私たちのとって必要な居場所を作っています。しかし、そんな中、新型コロナウィルスの影響で場に集まることが難しくなり、その場に集まること、場には来れないけど興味がある人、そのような様々な状況におかれている人と共有できるツールとして、「まちほけチャンネル」を始めました。

「まちのほけんしつ」を推進するアリスの広場代表・佐藤真人、ハレルワ代表・間々田久渚、そして、アーティスト・滝沢達史の3人による、超個人的でざっくばらんなオンラインTV。社会問題から趣味の話まで、飾りのないよもやま話を、多彩なゲストを招いてお届けします。

今回はアーツ前橋でアーティスト・イン・スクールの活動をしているアーティストの中島佑太さんと群馬県大学共同教育学部准教授の郡司先生をお呼びし、学校のおかしな点について実体験から話し合います。配信を通して、不登校・LGBT・教育者・アーティスト・美術館が各々の視点から、「こうしたら楽しいのでは?」というアイデアを提案します。また、アーツ前橋の住友館長もお呼びして、活動を広げる美術館が見据える未来を伺います。

いつもより30分長いスペシャル特番。どうぞお楽しみに!

スピーカープロフィール

中島佑太(なかじ まゆうた|NAKAJIMA Yuta)
「1人でやらない、みんなでもやらない」をモットーに、他の誰かと一緒に遊びながらつくったり、つくらなかったりするアーティスト。ワークショップを手法に、身の回りにあるルールや地域・家族の慣習、人々の当たり前などを問い直し、書き換えを試みている。
代表的なプロジェクトに、鳥取県倉吉市に住む杉谷家とつくった、10月13日に守る3つのルール《家族のルールをつくる〜杉谷家〜》、身近なテーマで分けた2つのグループが分断を共同制作する《あっちがわとこっちがわをつくる》など。
『表現の森』では、南橘団地の住民たちとどこにも行かずに旅をしている。ウェブサイト http://nakajimayuta.net/
\2021年2月14日[日]まで展覧会開催中!/
MOTアニュアル2020 透明な力たち https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-annual-2020/

 

郡司明子(ぐんじ あきこ)
群馬大学共同教育学部准教授(美術教育)
群馬県渋川市生まれ。小学校教員を経て現職。身体性を重視するなかで衣食住に着目し、生活文化を味わい直す「アート」の教育活動を展開。美術教育における「アート的身体」論の構築に向けて実践/理論を研究中。

 

住友文彦(すみとも ふみひこ)
アーツ前橋館長/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。これまで東京都現代美術館などに勤務。オーストラリアでおこなわれた「Rapt!:20 comteporary artists from Japan」展(2006年)、中国を巡回した「美麗新世界」展(2007年)、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、あいちトリエンナーレ2013などの共同キュレーターをつとめる。

 

滝沢達史(たきざわ たつし)
アーティスト/多摩美術大学油画専攻卒。東京都特別支援学校にて知的障害児への美術教育に携わった。以後、越後妻有トリエンナーレなど国内の芸術祭にて、土地との関わりを着想に表現を行っている。また、近年では子どもの主体性に任せた学校作りなど、試験的な教育活動にも取り組んでいる。

 

佐藤真人(さとう まこと)
NPO法人 ぐんま若者応援ネット(フリースペース アリスの広場)代表。1982年生まれ。中学1年の6月から不登校となり、以後6年間不登校・ひきこもりとなる。その時、バクの会とパスの会、2つのフリースペースのお世話になる。
17歳で大検予備校(現高卒認定試験)に通い始め、20歳で埼玉工業大学に入学、その後、明治大学大学院へ進学。卒業後、就職先の厳しさに耐えられず半年で退職・再び挫折。28歳で再びパスの会の各種お仕事体験で自信を取り戻し、若者サポートステーションのお世話にもなり再就職・社会復帰する。
2014年から自分の体験を元に不登校やひきこもり、ニート等の若者の居場所「アリスの広場」を開く。

 

間々田久渚(ままだ ひさな)
セクシュアルマイノリティ支援団体 ハレルワ 代表
1991年生まれ。幼少期より自身の性や性的指向に疑問を抱きつつも、当時はLGBTという言葉もないため周囲や大人に相談できない子ども時代を過ごす。群馬大学で教育と美術を学び、在学時より男性としての社会生活を送るために、周囲へのカミングアウトや男性ホルモン注射等の治療をスタートしていく。卒業後、公共施設を管理運営する民間企業に入社、広報や経理を担当する。社会人2年目の年にハレルワが主催するLGBTの交流会に参加するようになり、2016年12月から同団体の代表に就任。
心と身体の性が一致しないトランスジェンダーの当事者であることをオープンにし、LGBTの居場所づくりと講演活動を行う。

 

日時:2021年2月11日(木・祝)15:00~17:00
スピーカー:
中島佑太(アーティスト/アーツ前橋表現の森/アーティスト・イン・スクール)
郡司明子(群馬大学共同教育学部准教授)
住友文彦(アーツ前橋館長)
滝沢達史(アーティスト/アーツ前橋表現の森)
佐藤真人(アリスの広場)
間々田久渚(ハレルワ)
司会:天羽絵莉子(アーツ前橋表現の森プロジェクトコーディネーター)
配信方:オンライン配信  https://youtu.be/Sd2a-U5LJig
参加費:無料 ※事前申込不要
※出演者やプログラム内容等は、やむを得ない事情により変更になる場合がございます。

主催・制作:まちのほけんしつ(アリスの広場+ハレルワ)、滝沢達史
共催:アートによる対話を考える実行委員会 
協力:アーツ前橋
助成:令和2年 文化庁 地域と協働した博物館創造活動支援事業  
お問い合わせ先:まちのほけんしつ
メール:infomachihoke@gmail.com

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