切り株の可視化


まちほけチャンネルvol.7

昨日イベントを終えた余韻の中に未だいる。

数年来、松本力・VOQのライブを企画したいと思っていた。それを、まちほけチャンネルの場を借りて実現してしまった。

個人的な願望と言われればそうなのだが、

アリスの広場やハレルワ、そして誰でもが安心して居られる場所を作りたいというのも、個人的な願望の一つなのかもしれない。

そんなことから、1日目は松本力さんをアリスの広場にお呼びして、アリスの仲間たちに紹介した。力さんは短い時間でアニメーションを作るワークショップを準備してくれた。

そのレポートはアシスタントとしてこのプロジェクトを支える天羽に託すことにして、僕は13日に行われたトークとライブについて書くことにする。(レポート記事 → 松本力さんと絵巻物マシーン」

松本力さんとVOQさんの表現を言葉で語るのは難しい。それよりは見てもらったほうが早いと思ってライブを設定した。それでもいくつか質問を投げてみたくなり、トークをお願いをした。

その言葉の裏に見え隠れする秘密を垣間見たかったからだ。だからこの日、力さんに「何の話をしましょう?」と聞かれた時に「グダグダでいいっす」と失礼な言い回しをしてしまった。力さんにはその真意を分かっていただきたく、言い訳を重ねてみるも後の祭りで、未だに僕のリスペクトは伝わっていない。もしかすると、これから先もずっと伝わらないのかもしれない。でも僕はいつもインスピレーションをいただいている。トークについて語るのはさらにナンセンスになりそうなので、これも控えることにする。

まちほけチャンネルトーク ゲスト:松本力・VOQ

トーク後に行われたライブもその様子を見ていただけるので、動画では伝わらないことだけフォローする。この日の群馬は蔓延防止の最中にあったため、オンライン配信のみとした。本来であれば、改装を終えた「まちのほけんしつ」を外に開くための第一歩として、音楽と交流をテーマに企画を行ったのだが、それは叶わなかった。せめて近所の商店街の人たち、アーティスト仲間に聴いて欲しくて、ガラス越しに外から鑑賞できるようにした。冬の冷たい前橋の風が吹き込むアーケードで、顔見知りの人たちがじっとこの様子を見続けてくれた。その光景に僕は何よりの達成感を覚えた。

今は、さまざまな分断が起こっている時代なのかもしれない。それでも壁を隔てて、そこに近づきたいという思いが共有される。

このことがとても大切なことなのではないかと、この日僕は体感した。

その場にいた人も、そう思ってくれたかもしれない。

松本力・VOQ ライブ@前橋

日時:2022年2月13日(日)
第1部 トーク 15:30~17:00
スピーカー:
松本力(絵かき、映像・アニメーション作家)
VOQ(音楽家)
滝沢達史(アーティスト/アーツ前橋表現の森)
間々田久渚(ハレルワ)
司会:天羽絵莉子(アーツ前橋表現の森プロジェクトコーディネーター)
配信方法:オンライン配信 https://youtu.be/ulL-gZt8NZg

第2部 映像と音楽のライブ 18:00~19:00
出演:
松本力(絵かき、映像・アニメーション作家)
VOQ(音楽家)
撮影・配信:木暮伸也、岡安賢一
配信方法:オンライン配信 https://youtu.be/4WL6rysMQT8

主催・制作:まちのほけんしつ(アリスの広場✕ハレルワ)、滝沢達史
共催:アートによる対話を考える実行委員会
協力:アーツ前橋、Maebashi Works
助成:令和3年 文化庁 地域と協働した博物館創造活動支援事業

(執筆:滝沢達史)

 

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