【展覧会】表現の森 協働としてのアート
森では、植物や生き物がお互いを求め合いながら生きています。
この森はあなたの住んでいるところとよく似ていて、さまざまな“表現”や“仲間”と出会えます。
どんな出来事が起こっているのか、または起ころうとしているのか―――まだ、誰にもわかりません。
「表現の森 協働としてのアート」では、8つのプロジェクトを紹介します。そのうち5つのプロジェクトは、この森のどこかでこの会期の前後も継続的に行われています。表現の森は、これらのプロジェクトのための、学習、話し合い、リハーサル、経過報告、発表、展示のための場です。
あなたは未知の世界に入っていくことで緊張しているかもしれません。ぜひ好奇心をもって、この森へ入ってみてください。自分がよく知っていることも、まったく想像もできないこともあるでしょう。この森で出会うアーティストたちと共に探検し、たっぷりと太陽の光を浴びて、澄んだ水を飲み、私たちはこの森の木々や住人と共に、時間をかけて成長していくのです。
始まったばかりのアーツ前橋の新たな試みをぜひ一緒に体験してみませんか。
この夏、アーツ前橋に誕生する表現の森で会いましょう。
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会期:2016年7月22日(金)~2016年9月25日(日)
開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
休館日:水曜日
観覧料:一般500円/学生・65歳以上・団体(10名以上)300円/高校生以下無料
*1枚の観覧券で会期中3回まで入場可。
*8月20日(土)は、夏休みキッズフェスタ2016開催のため無料。
*また、以下の方は無料でご入場いただけます。
1) 障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名
2) 雇用保険受給資格者証をお持ちの方で求職中の方
3) 児童扶養手当証書をお持ちの方
4) 要介護(支援)認定有効期限内の介護保険被保険者証をお持ちの方
5) 難民認定証明書をお持ちの方
6) 生活保護受給票をお持ちの方
7) 教員
8) 福祉施設に勤務されている方
9) 美術・医療・福祉・教育を専門に学ぶ大学生と専門学校生
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紹介プロジェクト
いざ、森へ。森の案内所。
中島佑太×南橘団地
最初に訪れるのは森の案内所です。
ここでは、皆さんに旅の提案をします。行き先は、森の中の団地。団地の中には、さまざまな異なる人が住んでいます。夕方、それぞれの家から漂う香りから、晩ご飯を想像してみたり、団地の中に隠された作品を探したり―この旅に参加すれば、あなたも表現の森の住人の仲間入りです。
森のシャーマンたち。リズムと共に立ち現れる記憶。
石坂亥士・山賀ざくろ×清水の会 えいめい
あなたはシャーマン(呪術師)を知っていますか?
彼らは異国の太鼓を鳴らし、森の精霊たちと対話を始めます。太鼓を叩くその手には、90年の年輪を刻み、立ち上がる声は、過去の記憶を呼び覚ますのです。みなさんもシャーマンたちと一緒に演奏してみませんか?
森で詩人になってみる。
釜ヶ崎芸術大学
森の静寂の中、中央の切り株に座るのは詩人の上田假奈代と釜ヶ崎芸術大学のおっちゃんたち。ここは、誰も知らない詩人サロンです。彼らの日常を書にして詩を書いています。あなたも、毎日のさりげない気持ちや出来事を、言葉にしてみることで、普段は気がつかない心の変化を感じるかもしれません。
森の美術館。表現の芽を見つけるには。
たんぽぽの家
たんぽぽの家の伊藤樹里は、毎日欠かさず自分や友人たちが飲む薬の殻を一つ一つ集めていきます。中川雅仁は、来る日も来る日も空想の時刻表をつくり、脳内旅行にでるのです。二人の行為におもしろさを見い出したのは、たんぽぽの家のスタッフたちでした。私たちの日常が作品になる瞬間を、たんぽぽの仲間たちと一緒に考えてみませんか。
森の学校。「いま、ここ」に集まり、学ぶ。
Port B×あかつきの村
森の中に一人の神父さまがはじめた、あかつきの村。
ここには、いろいろな土地から人々がつどい、廃品回収をして暮らしています。ベトナムから海を渡ったかつての難民たち、スペインや九州からたどり着いた人たち。高山明/Port Bは、このつどいに加わり、ここから学びを得るプロセスを、まちに開いていきます。
森の異国。
Art for peace×ケニアの子どもたち
(認定NPO法人 日本紛争予防センター/JCCP)
森の中には様々な国籍の人が住んでいます。
ここでは、瀬谷ルミ子が、ケニアのこども達の心の回復のための表現活動“Art for Peace”をしています。紛争など国の大きな流れの中で、希望が見えない状況の子どもたちの力強い表現は、私たちへの平和のメッセージです。
19年後の森の未来へ。
廣瀬智央・後藤朋美×のぞみの家(母子生活支援施設)
あなたは19年後のこの森を想像することができますか?
廣瀬智央と後藤朋美、そしてのぞみの家の仲間たちは、皆で書いた手紙や写真、作品をタイムカプセルに入れ、この森に埋めます。このタイムカプセルは、19年後に掘り起こされることを夢見て、土の中で眠り続けるのです。その長い月日の間に、表現の森はどんな森になっているのでしょうか。
森の居場所。
滝沢達史×アリスの広場
この森にはいろいろな時間が隠れています。
部屋や話し声、卓球やマンガからよくわからないものまで…。不登校の人たちのためのフリースペースアリスの広場と滝沢達史が、そこに流れる緩やかな時間を散りばめます。楽しいことも、辛いことも、ポン、ポン、ポンと卓球を打ち合えば、心の対話が始まるかもしれません。あなたにとって居心地のいい場所とは、どんなところですか。
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関連サイト
■表現の森特設サイト
前橋市内で行っている5つのプロジェクトを中心に、そのプロセスや関係者の声などを掲載していきます。
https://www.artsmaebashi.jp/FoE/
関連イベント
■「表現の森 協働としてのアート」展 関連シンポジウム【終了】
日時:1日目:8月27日(土)13時~18時
2日目:8月28日(日)11時~17時
会場:アーツ前橋 ギャラリー2
講師:本展参加作家ほか
参加費:無料(要観覧券)
定員:50名(先着)
申込方法:事前申込制―お電話にてお申込みください。
*登壇者のプロフィール等詳細はこちら
※シンポジウム開催に伴い、下記の展示が一部ご覧いただけません。
・石坂亥士・山賀ざくろ×清水の会 えいめい(27-28日終日)
・滝沢達史×アリスの広場(28日13-15時)
あらかじめご了承ください。
■Port B 連続フォーラム【終了】
日時:7月23日(土)、7月30日(土)、8月13日(土)、9月3日(土)いずれも15時~18時
会場:アーツ前橋 地下ギャラリー
参加費:無料(要観覧券)[申込不要]
■RYHTHM打!えいめい ライブ【終了】
日時:7月24日(日)14時~15時
会場:アーツ前橋 ギャラリー2
出演者:石坂亥士、山賀ざくろ、えいめいの皆さん(予定)
参加費:無料(要観覧券)[申込不要]
■中島佑太による常夏ワークショップ【終了】
日時:8月6日(土)、9月10日(土)いずれも13時~16時
会場:アーツ前橋 地下ギャラリー
アーティスト:中島佑太
プロジェクトスタッフ:群馬大学学生有志
参加費:無料(要観覧券)[申込不要]
■LDKツーリストで行く 南橘団地 常夏を嗅ぐツアー【終了】
日時:8月7日(日)、8月21日(日)いずれも15時~18時
会場:南橘公民館 会議室(前橋市日輪寺町158)
アーティスト:中島佑太
参加費:無料
申込方法:お電話、またはアーツ前橋地下ギャラリーにて直接お申し込みください。
関連ツアー
■シニアツアー【終了】
日時:8月11日(木・祝)14~15時
内容:作品を見て気づいたことや感じたことを話しながら鑑賞します。(お茶付き)
講師:林容子(一般社団法人アーツアライブ)
定員:10人(先着)
対象:75歳以上の方とその付添人。認知症等障害をお持ちの方もご参加いただけます。
申込方法:事前申込制―お電話にてお申込みください。
■学芸員によるギャラリーツアー【終了】
日時:8月6日(土)、9月17日(土)14時50分~15時50分
参加費:無料(要観覧券)[申込不要]
*両日とも14時より「コレクション+」展のギャラリーツアーを開催
■こどもアート探検【終了】
日時:8月20日(土)14~15時
内容:鑑賞サポーターと一緒に作品を見て話しながら鑑賞します。
講師:アーツ前橋 鑑賞サポーター
対象:小学生以下
参加費:無料[申込不要]
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主催:アーツ前橋、アートによる対話を考える実行委員会
助成:日本財団
協力:一般社団法人 たんぽぽの家、NPO法人 ぐんま若者応援ネット アリスの広場、NPO法人 こえとことばとこころの部屋、認定NPO法人 日本紛争予防センター(JCCP)、ぐんまHHC、国立大学法人 群馬大学、小山登美夫ギャラリー、サヤカ・クリニック、社会福祉法人 清水の会 清水の会 えいめい、社会福祉法人 上毛愛隣社 のぞみの家、社会福祉法人 フランシスコの町 あかつきの村、社会福祉法人 わたぼうしの会、南橘町自治会
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お問い合わせ・お申込み
アーツ前橋
TEL: 027-230-1144
FAX: 027-232-2016
E-mail: artsmaebashi@city.maebashi.gunma.jp