[メールマガジン] vol.44(バックナンバー)
2017年6月22日発行
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関東も梅雨入りし、はっきりしないお天気が続いてますが、気温もだいぶ上がり夏に近づいているのを感じますね。
6月15日(木)から始まりましたコレクション展。無料となっておりますのでぜひお出かけください。
本メールマガジンでは、アーツ前橋の旬な情報をお届けいたします。
お知り合いやお友達への転送、SNSやブログ等への転載も大歓迎です!!
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● INDEX ●
(1)イベントカレンダー
(2)コレクション展 新収蔵作品を中心に
(3)コレクション+ アートの秘密
(4)ケレン・ベンベニスティ滞在制作
(5)あーつひろばに参加しよう
(6)ギブミーベジタブル(自給自足型 食と音楽のイベント)
(7)メンバーシップ募集中
(8)カフェ ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI
(9)ミュージアムショップ mina
(10)アートのとびら by 今井学芸員 vol.44
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●(1)イベントカレンダー ●
■学芸員によるギャラリーツアー
内容:担当学芸員による作品の解説ツアーです。
日時:7月9日(日)14時~
集合場所:アーツ前橋 1階総合案内前
参加費:無料
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●(2)コレクション展 新収蔵作品を中心に ●
アーツ前橋では、地域ゆかりの作家や展覧会などでアーツ前橋の事業に参加した作家を中心に作品を収集しています。
28年度に新たに、池田カオル、井田秋雄、木暮伸也、金子英彦、田中青坪、廣瀬智央、水谷俊博の7作家64点を収蔵いたしました。
本展ではその一部を紹介するとともに、アーツ前橋開館以前から前橋市が収蔵している作品を展覧します。
○会期:9月26日(金)まで
○開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
○休館日:水曜日
○観覧料:無料
詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?page_id=147
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●(3)コレクション+ アートの秘密 ●
アーツ前橋では開館前から、収蔵作品に若手作家の作品などを加えたテーマ展示(コレクション+)を開催してきました。本年度は、近隣美術館や個人所蔵家のご協力のもと、さまざまな鑑賞体験を紹介する展覧会を開催します。
この展覧会は、「対象」「社会」「作家」「他者」「自己」と出会うという5つのテーマで構成し、鑑賞者が自分の目でよく見て、体感し、考えることで、作品をよく見るということを深める展示を目指します。ひとつの作品との出会いによって、新しい自分に気づき、世界が違って見えてくる、というアートの魅力を伝えます。
○会期:7月21日(金)~9月26日(火)
○開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
○休館日:水曜日
○観覧料:一般500円/学生・65歳以上・団体(10名以上)300円/高校生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料
※8月19日(土)は「夏休みキッズフェスタ」のため無料
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●(4)ケレン・ベンベニスティ滞在制作 ●
アメリカからの招聘作家:ケレン・ベンベニスティ氏が竪町スタジオで滞在制作を行っています。7月28日まで滞在予定です。制作の過程は随時アーツ前橋のHPに掲載します。
また、成果発表としてオープンスタジオとトークイベントを下記のとおり予定しておりますのでぜひお越しください。(詳細は次号に掲載いたしますので日時等ご確認ください。)
○日時:7月22日(土)、23日(日)
○場所:竪町スタジオ(千代田町2-4-26)
詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=9028
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●(5)あーつひろばに参加しよう ●
「あーつひろば」はアーツ前橋でアートを鑑賞したり、工作を楽しんだり、アーティストと一緒に活動したり…ひろばのように色々な体験ができるイベントプログラム。 こどもも大人も自分の中の「アート」を発見しよう!
日時:6月25日(日)13時~17時
■天の川の魔女をつくろう
年に1回、七夕の時にしか会えない織姫と彦星の物語・・・
アーティストの寺村サチコさんによると、実は天の川の底にいる魔女によっていつもは邪魔されているらしい!?
魔女をみんなでつくって、アーツ前橋の七夕飾りにしよう!
○講師:寺村サチコ(アーティスト)
○時間:13時~16時
○会場:アーツ前橋1階 スタジオ
○対象:小学生以上の方どなたでも
○定員:先着20名
○参加費:無料
○持物:汚れてもいい服装でお越しください。
○申込:事前申し込み
※参加者とアーティストが一緒に大きな作品を制作しますので、作品はお持ち帰りいただけません。
つくった作品は前橋七夕まつりの期間(7月6日~9日)にアーツ前橋の外壁に展示します。
※この他、当日出入り自由の工作スペースや、小学生を対象とした鑑賞ツアーを開催します。
詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=9136
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●(6)ギブミーベジタブル ●
入場料、アーティストの出演料が野菜の自給自足型、食+音楽イベント「ギブミーベジタブル」を開催します。
お客さんが入場料として持ってきた野菜を、その場で料理人が即興料理、無料で提供します。残った野菜は出演者、スタッフ、関係者全員で出演料、報酬として分け合います。
野菜が生み出す、お金とは違った価値観で生まれる新しい自給自足型のスタイルを体感してみてください!当日は「前橋めぶくフェス」が開催されていますので、同会場で野菜や食材の購入も可能です。ぜひ、ご参加ください!
○日時:6月25日(日)12時~14時30分(※「前橋めぶくフェス」開催時間 12時~20時)
○会場:中央イベント広場(前橋市千代田町二丁目8番地21号)
○参加費:野菜(コメ、お肉、魚も大歓迎!)
○持ち物:My箸、My皿、Myコップ(主催者でも用意します)
○料理人:池下敦洋(カフェ・フリーダ/千代田町)
岩田桃(モンスーンドーナツ/住吉町)
金澤亜希子(料理教室キッチンスタジオKANAFULL主宰/富士見町)
ジル・スタッサール(料理人・アーティスト/江木町・フランス)
○演奏者:ウクレレユニット「コモレレ」
ジャグバンド「ザ・ソラオショー」
※前橋めぶくフェスとは(主催:前橋めぶくフェス実行員会)
前橋めぶくフェスとは、未来の大樹を隠し持つ、今はまだ幼い芽を発掘し、紹介し、みんなで応援するためのお祭りです。
詳しくは→https://www.mmfes.com/
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●(7)メンバーシップ募集中 ●
年会費:一般会員 2,000円
ペア会員 3,500円
主な特典:展覧会入場料無料、プレビューご招待、会員向けイベント開催など
詳しくは→https://www.artsmaebashi.jp/?page_id=113 または事務局まで。
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●(8)カフェ ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI ●
こんにちは、アーツ前橋店です!
日差しも強く夏らしさがグンと近づいてきましたね!
今回は暑さを吹き飛ばすのにピッタリなニュードリンクをご紹介します!
トニックウオーターにエスプレッソを注ぎさっぱりとしたライムと爽やかな香りのミントが加わりこの夏限定のドリンクとして登場しました!
ライムエスプレッソトニック ¥550-
是非リフレッシュしにお越しくださいませ!お待ちしております!
【情報発信中】フォロー&いいね!よろしくお願いします!
Facebook: http://www.facebook.com/robsoncoffee.artsmaebashi
○営業時間:月曜-土曜 11時~20時
日曜 11時~19時
○休業日 :水曜日
(スタッフ:橋爪)
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●(9)ミュージアムショップ mina ●
あっという間に日が伸びて、夏の気配を感じる季節になりましたね。
minaでは、今年も夏を楽しむTシャツコレクション展を開催します!全国から集めた、楽しいTシャツがズラリと並びます。1点ものなどもありますので、ぜひお早めにお気に入りを探しにきてくださいね!
■『Tシャツコレクション2017』
期間:7月6日(木)~8月31日(木)
期間中、グンマー君でお馴染み、YURAI STUDIOさんの缶バッチワークショップも開催予定。(詳細が決まり次第Facebookでお知らせします)
■『絹のアクセサリー作りワークショップ』
桐生を拠点に活動するテキスタイルデザイナー寺村サチコ氏を講師に迎え、絹から作るアクセサリーワークショップを開催します。
寺村氏が染めた1枚の絹布で立体的なアクセサリーを作ります。
指輪、イヤリング(又はピアス)、ブローチのいずれか1つ作れます。
○日時:7月9日(日)①11時30分~ ②15時~
※所要時間目安 1時間半~2時間
○参加費:2,500円
お申し込みはminaまで。
TEL:027-289-8094
【商品情報配信中】入荷情報は、随時Facebookにて更新しております。
Facebook : https://www.facebook.com/mshop.mina
○営業時間:11時~19時
○休業日 :水曜日
(スタッフ:千木良)
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●(10)アートのとびら by 今井学芸員 vol.45 ●
4月22日から6月25日まで群馬県立近代美術館では「群馬の美術2017 地域社会における現代美術の居場所」という企画展が開催されています。本展にはアーツ前橋とも繋がりのある作家も参加し、白川昌生氏の「群馬県朝鮮人強制連行追悼碑」をテーマにした作品が展覧会の開幕直前に県側の要請により撤去されたことは、新聞等の報道を通じてご存知の方も多いのではないでしょうか。
この問題に関しては、住友館長の記事(住友文彦「キュレーターズノート 2017年5月15日号」artscape.jp)に詳しく掲載されているのでこちらをご覧いただきたいと思いますが、今回、ご紹介するのはこの撤去問題の直前に図らずも出版された『彫刻の問題』(白川昌生、金井直、小田原のどか共著、2017年、トポフィル)です。
長崎と広島における原爆投下にまつわる遺構や公共彫刻を中心に本著は語られます。後世の人々への記憶装置としての公共彫刻の役割とは、時間とともに抽象化され忘却される過去の記憶を具体物として現在に存在させるものであることを再認識させてくれます。金井氏は論考の中で、「(長崎の)「原子爆弾落下中心地碑」は、徹底的に「代わり」として、決定的に表象不可能性の表象として立つ。」(91頁)と言い、また白川氏は「彫刻は忘却の手前に立っている標識」(32頁)とも書いています。
彫刻とはある種の集団的記憶の象徴であると同時に、彫刻として表象の対象にならなかったものは、歴史の海の中へ忘却されうるという事実もそこには隠されているのです。
また、「彫刻とは何か」ということを考えるとき、そもそも彫刻は公共空間における民衆の啓蒙的側面をもつ公共彫刻から始まっているということが論点となっています。そもそも「彫刻」というのは西洋の伝統の中では大理石のような超高級素材を使用して大アトリエで制作されていたものであって、時代の権力からの公的な発注がされてやっと制作環境が整うというように、明らかに「絵画」がそもそも持っていた制作の軽やかさとはその前提条件からして異なるものでした。
ギリシア時代から、彫刻というものは権力との強い繋がりがなければ制作が許されなかった芸術の分野とも言えるかもしれません。
本著の中で、日本の公共空間に1951年に最初に「平和」と冠されて設置された女性ヌード像の例なども引き合いにだされています。西洋の三美神という図像学的な意味を無視した日本彫刻家の暴挙に対して、批判的な視点が目立つのですが、そもそも公共彫刻において、私たちはどこまでその作家のオリジナリティを認めることができるのかについても、考える必要があるのではないかと思うのです。
つまり、現代的な意味での「アーティスト」や「芸術家」という概念をそのままにこれらの公共彫刻を制作した作家たちを批判すること以前に、私たちはその発注主に視線を向ける必要もあるように思います。公共彫刻である場合、制作の予算も目的も全てある程度は発注主の考えを汲んで制作をする必要があるはずで、おそらく皆さんも良くご存じのロダンが彫刻の世界でここまで有名になったのは、彼が制作した多くの公共彫刻の作品が、ことごとく発注主から非難されるものであったからなのではないかと思うのです。
つまり、彼は発注主からの注文に迎合するのではなく、芸術家としての自らのオリジナリティを優先することで作品を完成させたことで、現代的なアーティスト像を作り上げたともいえるかもしれません。美術作品を見るときそこにはアーティストの想像力以外の要素が大きく働いていることがあります、それを顕著に表しているのが公共彫刻というものなのかもしれません。(終)
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