アーツ前橋

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[メールマガジン] vol.39(バックナンバー)

2017年1月26日発行

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寒さが一段と厳しくなり朝布団から出るのもおっくうな日々が続きますね。アーツまえばしでは2月3日(金)から前橋市ゆかりのアーティスト48人の参加による「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」展が開催されます。
ぜひアーツ前橋へお出かけください。

本メールマガジンでは、アーツ前橋の旬な情報をお届けいたします。
お知り合いやお友達への転送、SNSやブログ等への転載も大歓迎です!!

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● INDEX ●

(1)イベントカレンダー

(2)アンナ・ヴィット滞在制作

(3)アーツ前橋 ロビーライブvol.10

(4)メンバーシップ募集中

(5)カフェ ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI

(6)ミュージアムショップ mina

(7)アートのとびら by 今井学芸員 vol.40

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●(1)イベントカレンダー ●

◎「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」展

前橋市ゆかりのアーティスト、デザイナー、ギャラリスト、学芸員により組織された前橋の美術実行委員会の企画による展覧会です。
国内外で活躍する前橋市ゆかりのアーティストによる多様な表現を一堂に会した展覧会で、絵画、彫刻、工芸、映像、インスタレーション、サウンドアート、パフォーマンスからカスタムバイクまで、一級品のさまざまな作品を展覧します。

【出品作家】
 <絵画>
  池田鮎美、今井充俊、金井訓志、坂本敏、塩原友子、関口正子、高畑早苗、田中正、司修、平井陽子、ましもゆき、室越健美、茂木紘一、やちだけい、山元勝仁、山本麻友香、横田尚、吉田章二
 <版画>
  糸井千恵美、多胡宏、野村たかあき
 <写真>
  木暮伸也、関口明
 <平面>
  住谷夢幻、山嵜勝之
 <映像>
  石井秀人、小泉明郎
 <彫刻>
  明田一久、今井由佳、大島康幸、下山直紀、関口光太郎、三谷慎、ヨシダノボル
 <工芸>
  飯出袈裟市、登坂和嗣、富田文隆、豊田共子、林哲也、松尾昭典
 <インスタレーション>
  小野田賢三、カナイサワコ、喜多村徹雄、ジル・スタッサール、柴田和幸、八木隆行
 <パフォーマンス>
  藤口諒太、村田峰紀
  
○会期:2017年2月3日(金)~2月26日(日)まで
○開館時間:11時~19時(入場は18時30分まで)
○休館日:水曜日
○観覧料:無料

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8249

◎「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」展関連イベント

■ギャラリートーク
○内容:会期中の毎週末、ギャラリー内で出品作家によるギャラリートークを行います。
○日時:2月 4日(土)14:00~15:30 小野田賢三、小泉明郎、塩原友子、関口正子 
    2月 5日(日)14:00~15:30 明田一久、今井由佳、木暮伸也、横田尚
    2月11日(土)16:00~17:30 カナイサワコ、高畑早苗、登坂和嗣、ヨシダノボル
    2月12日(日)16:00~17:30 今井充俊、坂本敏、三谷慎、山本麻友香
    2月18日(土)14:00~15:30 喜多村徹雄、住谷夢幻、多胡宏、林哲也
    2月19日(日)14:00~15:30 石井秀人、金井訓志、豊田共子、松尾昭典
    2月25日(土)14:00~15:30 飯出袈裟市、大島康幸、田中正、山嵜勝之
○会場:アーツ前橋 ギャラリー
○参加費:無料
※作家は予告無く変更になる場合があります。

■ワークショップ「Be My Valentine」
○内容:ペイントとでデコレーションをしてマイバッグを作るワークショップ。
○日時:2月11日(土)13:30~15:00
○会場:アーツ前橋 スタジオ
○講師:高畑早苗
○参加費:無料
○定員:先着30名
○申込:電話にて事前申込
○対象:3歳以上(小学生以下は保護者同伴)
※現在定員に達したため、キャンセル待ちです。

■ギャラリーコンサート
○内容:群馬交響楽団メンバーによる弦楽四重奏のコンサート。
○日時:2月19日(日)13:00~13:40
○会場:アーツ前橋 地下ギャラリー
○参加費:無料

■ディスカッション「未来の前橋の美術を語る」
○内容:企画者、出品作家による公開ディスカッション。
○日時:2月26日(日)14:00~16:00
○会場:アーツ前橋 地下ギャラリー
○参加費:無料

「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」展サブ会場
◇八木隆行作品
 内容:八木隆行によるインスタレーション。
 日時:2月4日(土)~26日(日)13:00~19:00 ※土・日曜のみ開場
 会場:前橋文化服飾専門学校付属アートスペース(前橋市本町2-18-8)
 観覧料:無料

「前橋の美術2017 ~多様な美との対話~」展関連企画
◇前橋の美術の今
 日時:2月17日(金)~26日(日)10:00~18:00  ※2月20日は休廊 
 会場:阿久津画廊(前橋市本町3-44-1)Tel:027-223-2259
 観覧料:無料

◇自然との共鳴-前橋ゆかりの作家展
 日時:2月1日(水)~3月10日(金)10:00~17:00 ※2月18日、19日以外の土・日曜は休廊
 会場:(株)ヤマトギャラリー(前橋市古市町118)Tel:027-290-1800
 観覧料:無料

◇アートセレクション展・GUNMA
 日時:2月3日(金)~2月19日(日)10:00~19:00 ※火曜は休廊
 会場:ギャラリー・オーツー(前橋市荒牧町813-15)Tel:027-235-1331
 観覧料:無料

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●(2)アンナ・ヴィット滞在制作 ●

オーストリアからアンナ・ヴィット氏が来日し、前橋の街をリサーチしながら竪町スタジオで滞在制作を行っています。3月14日まで滞在予定です。制作の過程は随時アーツ前橋のHPに掲載します。
※本事業は『平成28年度 文化庁 地域の核となる美術館・歴史歴史博物館支援事業』の助成金で実施するものです。

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8249

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●(3)アーツ前橋 ロビーライブvol.10「ジャズ」

アーツ前橋で行う小さな音楽ライブ。県内で音楽イベントを実施している方をコーディネーターに迎え、様々なジャンルの音楽を紹介していきます。vol.10「ジャズ」では、ギターと足鍵盤、ボイスパーカッションを使った「ポリパフォーマンス」という独特の演奏を行う鈴木よしひさ氏と前橋在住のジャズギタリスト・石曽根靖氏によるセッションを行います。
○日時:2月12日(日)13時~/14時30分~
○会場:アーツ前橋 1階ロビー
○出演者:鈴木よしひさ、石曽根靖
○コーディネーター:鈴木伸一
○観覧料:無料〔申込不要〕

詳しくは→http://www.artsmaebashi.jp/?p=8220

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●(4)メンバーシップ募集中 ●
 
年会費:一般会員 2,000円(昨年度よりも1,000円お得)
    ペア会員 3,500円(昨年度よりも1,500円お得)
主な特典:展覧会入場料無料、プレビューご招待、会員向けイベント開催など

詳しくは→https://www.artsmaebashi.jp/?page_id=113 または事務局まで。

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●(5)カフェ ROBSON COFFEE ARTS MAEBASHI ●

こんにちは、アーツ前橋店です。

今回は、ランチタイム(11時~14時)以降のコーヒータイム(14時~17時)のご紹介とご説明です。
☆ロブソンコーヒーでは、専属パティシエが作るバラエティに富んだ特製ケーキや焼き菓子を味わう事ができます!
*単品 ¥370~
*セット ¥770(ドリンク付)
その他に、分厚くカットしたパンを自家製の卵液に染み込ませて作くった大人気のフレンチトーストもご用意しております!
*単品 ¥800
*セット ¥1,150(ドリンク付)
午後のゆったりとしたお時間を是非ロブソンコーヒーでお過ごしくださいませ!!

【情報発信中】フォロー&いいね!よろしくお願いします!
Facebook: http://www.facebook.com/robsoncoffee.artsmaebashi
○営業時間:月曜-土曜 11時~20時
日曜    11時~19時
○休業日 :水曜日
(スタッフ:橋爪)

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●(6)ミュージアムショップ mina ●

明けましておめでとうございます。本年も皆様に楽しんでいただけるショップを目指して進んでいきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます!

■minaオリジナルバッグ発売中!!
ついに、minaオリジナルバッグが出来ました!前橋市内の障がい者施設から作品を公募し、2点を選んで作りました。初となる今回は数量限定で作りましたので、お早めに!FaceBookでも紹介していますので、ぜひご覧下さい。
◎「フードスケープわたしたちは食べものでできている」図録販売中
『フードスケープわたしたちは食べものでできている』展の図録を販売しております。(¥2,700税込価格)展覧会を見逃してしまった!という方にもおすすめです。

【商品情報配信中】入荷情報は、随時Facebookにて更新しております。
Facebook : https://www.facebook.com/mshop.mina
○営業時間:11時~19時
○休業日 :水曜日
(スタッフ:千木良)

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●(7)アートのとびら by 今井学芸員 vol.40 ●

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年も「アートの扉」をどうぞよろしくお願いいたします。
この年末年始は、久しぶりにフランスで過ごしました。フランスといっても、大都市のパリではなく、フランス東部ブルゴーニュ地方に位置する人口500人程度のヴェズレー村というところです。フランスの文化力の高さは、こんな小さな村でも多くの歴史的建造物が維持され、公立の美術館が存在することです。今回の滞在中に、ヴェズレー近隣のノワイエールという村の美術館Musée des Arts Naifs et Populairesを初めて訪れました。ノワイエール村の人口も630人程度で、ヴェズレーよりも若干多い程度です。大都市パリの華やかなイメージとは異なり、こういった小さな村が無数に集合し地方を形成しているのがフランスの特徴です。
美術館の名前を直訳すれば、「素朴派と民衆芸術の美術館」となります。展示されているものの多くは、匿名の作家により製作された19世紀~20世紀の人々の日常の中で使用されていた玩具やお守りなどいわゆる「民衆」が所持していたものばかりです。「民衆芸術」でくくられた展示ケースの中には、日本のセクションもあり子どもの玩具と思われる手のひらサイズの着物をきたお人形と人形の顔のサイズの鬼やおかめなどの複数の面が一つの箱に収められているオブジェが展示されていました。現代のものに例えれば、着せ替え人形のようなものだろうとは想像できるのですが、正確な用途はわかりません。
「民衆芸術」という概念は日本ではあまり馴染みがないと思いますが、日本でいうところの「民藝」よりももう少し「民俗学」的な概念も含みます。これらの芸術と美術館や博物館の関係を考える時、そこにはある種の矛盾が生じるのも確かです。日常生活の中で使用されることで、その価値が図られるこういった「もの」たちは、美術館という保存のみを目的とした場所で保管されることにより、本来持っていた価値を失います。そうした時の、ものの価値はどこにあるのでしょうか?
鞍田崇の『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』(2015年、明治大学出版会)では、このような問題提議のなかで、主には民藝作品の中にひそむ価値を「インティマシー」=「いとおしさ」という単語で説明するとてもユニークな一冊です。
美術館という制度の問題とこのような日常的なオブジェの関係は、相反する二つの要素を常に隠し持っています。生活の中の用であるべき存在でありながらも、その生活様式の変化によっていつの時代もその存在自体の消滅が危ぶまれますが、美術館という空間に保管された瞬間に、その存在が保証されます。それは同時に、その道具を使用していた人々の記憶や愛着を未来へと繋ぐきっかけにもなるわけです。収蔵されたオブジェを通じて、それらを使用していた人たちの手のぬくもりをどのように現代の人たちへ伝えられるのか、考えることも私たち学芸員の大きな役割であると再認識するのです。(終)

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