石塚まこ 滞在制作【終了】
アーツ前橋では、滞在及び制作のための施設「竪町スタジオ」を拠点として国内外よりアーティストを招聘し、滞在制作事業を行っています。
令和4年度の滞在制作アーティストの1組目として、石塚まこ氏を招聘します。
石塚はこれまで海外を拠点にさまざまな文化の中で暮らし、母国ではない土地で生きることで得た視差や思考のしなやかさを生かして、異なる背景をもつ人々との協働や社会への介入など、視覚芸術に限らない多様なメディアを用いて活動しています。
近年は、動く生活の中にある言語や文化の翻訳のひだに隠れる、逸脱、間違いとされるものや感情を掬いあげるプロジェクト〈追熟と訛り〉を世界各地、自分がよそ者となる社会を転々としながら展開しており、前橋での滞在制作では、現代、日本という文脈において石塚が思いを巡らせている3つの関心事―人間性の返上、外に委ねた自己の輪郭確保、現代アートと社会の距離感―と重ねて、このプロジェクトの次なる転びに取り組みます。
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■招聘作家プロフィール
石塚まこ ISHIZUKA Mako
ルンド大学マルメ・アート・アカデミー修了(スウェーデン)。日本では総合文化(思想・文化・社会学)を、ヨーロッパでは自由美術を学ぶ。さまざまな社会で「他者」として暮らした経験や想像力を足掛りに、インスタレーション、アクト、社会プロジェクト、随筆など多様な表現形式をとりながら、日常と世界の交叉点に見えてくる「隔たり」への介入を試みる。2018年からは動く生活の中にある言語と文化の翻訳にまつわるプロジェクト〈追熟と訛り〉に取り組む。
近年の活動に、リガ国際文学フェスティバル(ラトヴィア)、「文字の動きと言葉の行為」(バッグ・ファクトリー、南アフリカ)、「所作の敷衍」(クンストハレ・エクスナーガッセ、オーストリア)、「グローバリゼーションの中の不和」(フランス国立社会科学高等研究院)、「MOTサテライト むすぶ風景」(東京都現代美術館)、「Art Meets 03 石塚まこ/康(吉田)夏奈」(アーツ前橋)、「ザ・ニュー・ヴィジョンズ」(ポーラ ミュージアム アネックス)など。
www.makois.com
■滞在期間:2022年5月10日(火)~6月23日(木)【終了しました】
■滞在場所:竪町スタジオ(前橋市千代田町2-4-1)
■パブリックプログラム(6/1 更新)
オープンスタジオ: 2022年6月11日(土)、12日(日)13:00~18:00 19:00
アーティストトーク:2022年6月11日(土)17:00~18:00
なお、パブリックプログラムは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、両日とも入場を制限し、開催いたします。1度にご入場いただける人数を4名までとさせていただきます。
■これまでの作品
《人間模様を編む》 2022年 ワークショップ 協力:神戸大学国際文化学研究科
《未熟の回復》 2020年 ワークショップ + インスタレーション 協力:神郡宇敬、TOKAS本郷(東京) 写真:高橋健治
《文字の動き(私を頼って)》 2019-2020年 ワークショップ + インスタレーション 協力:バッグ・ファクトリー、セイント・ジェイムズ・プレパラトリースクール(南アフリカ)、IASPIS(スウェーデン) 写真:オリヴィア・ボタ
《線の対話(サイド・バイ・サイド)》 2019年 ワークショップ + インスタレーション 協力:クンストハレ・エクスナーガッセ(オーストリア)、TOKAS(東京)
《仮設の壁、試作のポスター、途上のバナナ(プロジェクト『追熟と訛り』の表象として)》 2018年 介入 / 写真 協力:クレモンス・ド・モンゴルフィエ
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過去のアーツ前橋でのプログラム
Art Meets 03 石塚まこ/康(吉田)夏奈 ( 2016.03.19 – 05.31 )
滞在制作のアイデア共有(2020.10 公開)